<触れなかった領域>

道すがらにあった出来事

釣りや猟とは関係ないこの出来事を 此処に書き残す前に お断りを。

自分の目と体験のみでしか 事実認識をしない私が 今まで公表を迷った末での

体験談で有ります   ・・・そう確かに私はこの目で見たのです。・・・

其れは 良く晴天が続く暑い七月の一日 何時ものようにハンドルを握る相棒の横で

眠気に逆らい ぼんやり行く手を眺めていた時だった。

車は幹線道路から脇道へと入り 暗く覆い被さるような 山並みへと向けどんどん高度を

増して行く 辺りは一面の田園で 一段高い位置取りのこのルートは 夜の闇の中でも

開放感すら覚える     ”おい!あれ何だ?”  相棒が発した素っとん狂な声に

朦朧とし掛けた頭を 揺すり起し その指差して居る山並みのシュルエットから無数の

星が浮かぶ夜空にと 視線を走らせた   視界に跳び込んで来たものは 花火の様に

青緑の強い光を放つ 発光体???? ”なっ何だろな?””ん!普通じゃあねえよな”

その動きと大きさは 明らかに流れ星隕石の類とは別物と判断出来 良く見据えると

僅かに上下に揺れているように見える さては誰かの悪戯か しかしこんな人気も無い

山中で一体誰が何のために?

長い時間を其処で眺めていた まるで我々の行き先を阻むかのように居座る発光体

急にそいつは 水平移動した ピューと云った感じで その距離を考えると 凄まじい

速さで そう瞬間移動と言った方が適切だろう その位置から今度は跳びはねるような

動きで ふわ〜っと浮き上がり スーッと闇の中に消えて行った。


私の理解を超える出来事に とうとう結論を出す事は出来ず終いで 今日に至ります

公表するにあたり 何も加えず何も造らず 事実のみを書き残してみました。

                                           OOZEKI